2013年1月3日

Ubuntu の「最近使ったファイル」を無効にする

Ubuntu 11.04 以降では Zeitgeist を利用し、ユーザーがデスクトップ上で行ったアクティビティをデータベース化して保存している。 Ubuntu のインターフェースにおいてこれを元にした「最近使ったファイル」の情報が表示される為、使用したファイルを見られたくない場合には履歴の保存を制御して使用したほうがよい。

・Activity Log Manager を使って履歴の保存を制御する

Activity Log Manager を使うと Zeitgeist で保存する履歴をユーザーが制御出来る。

ubuntuApps - Activity Log Manager PPA Zeitgeistの履歴をGUIで簡単削除 Zeitgeistによるロギングをワンクリックで停止させる

 activity-log-manager-control-center をインストールすると、「システム設定」→「セキュリティーとプライバシー」→「ファイルとアプリケーション」を選択で Activity Log Manager の設定が出来るようになる。

$ sudo apt-get install  activity-log-manager-control-center

GTK2 及び GTK3 履歴を無効にする

GTK2 及び GTK3 の履歴を無効にすると nautilus をはじめ GTK を使うプログラム(多くの Gnome のアプリケーション)の履歴を無効にすることが出来る。

※ 注意 - 最近開いたファイルの履歴が使えなくなるので、よく使うファイルを履歴から開いて使うという事が出来なくなる。

kamaruのメモその他諸々 - Gnome3の「最近使用した項目」を残さないようにする(参考)

[GTK2]

ホームディレクトリ下の .gtkrc-2.0 に

gtk-recent-files-max-age=0
gtk-recent-files-limit=0

を書き加えて保存(他の項目を上書きしてはいけない)。

[GTK3]

ホームディレクトリ下の .config/gtk-3.0/settings.ini を開いて内容が空なら

[Settings]
gtk-recent-files-max-age=0
gtk-recent-files-limit=0

を書き込む。内容があるなら [Settings] の項目に上記二行を書き加える。

 

・Ubuntu 13.10 以降のファイルマネージャの最近使ったファイルを無効にする

Ubuntu 13.10 以降では GTK を無効にしてもファイルマネージャの「最近使ったファイル」の項目は無効にならない。また Activity Log Manager において記録される項目を制限してもなぜか適用されない。

コントロールセンターの Activity Log Manager において「ファイルとアプリケーションの利用状況を記録」をオフにするとこの「最近使ったファイル」の項目自体が消える。


しかし、利用状況の記録をオフにすると Unity において最近使用したアプリケーションも記録されなくなる。

「ファイルの使用履歴は表示しなくてもアプリケーションの使用履歴は表示したい」という場合は、これをオフにせずにファイルマネージャの「最近使ったファイル」の項目を消す。やり方としては、「dconf エディタ」を使って org.gnome.desktop.privacy の remember-recent-files の値を false に設定(チェックをはずす)すればよい。

このやり方は Gnome の履歴を残さない設定なので、多くの Gnome のアプリケーションから「最近使ったファイル」の項目が消える。だが、 GTK の箇所でも述べたように履歴が使えないことでファイルを開く手間が増える事にもなる。


これでファイルマネージャに「最近使ったファイル」の項目が表示されなくなる。 いわずもがな、 Unity の Dash におけるファイルの履歴表示は  Activity Log Manager で制御可能だ。


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